こんにちは!
株式会社Story’s 代表取締役の佐藤です!
前回は「【2025年の崖とSAP】SAPコンサルが語る業界&エンジニアのこれからの話」の補足として、「2025年の崖から増え続ける!SAPコンサルタントの需要とは?」について紹介しました。
SAP社は業界の事実上の標準であるディファクトスタンダードのソフトウェアパッケージグローバルカンパニーと言われています。
世界中の企業のノウハウが蓄積されているのがSAP社です。
少なくともSAP人材は1万人以上は足りないと言われています。
SAP人材は足りないと言われていますが、正直申し上げると、社会経験や実務経験がない方がSAPコンサルタントを名乗っても仕事になリません。
そのため、このままでは単価を上げることは困難となります。
では、単価を上げられるSAPコンサルタントになるためにはどうすればいいのでしょうか?
今回は、「【フリーランスもOK?】SAPコンサルに必要なスキルとキャリアパスとは?」の動画の補足として、「単価を上げられるSAPコンサルタントのキャリアパスとは?」について紹介します。
1.SAPコンサルタントのキャリアパス①〜SAP認定コンサルタントの資格取得〜
SAP認定コンサルタントの資格取得はSAPが公式に実施していて、SAPシステムに対しての知識を認定するものを言います。
この資格を取得することで、SAPコンサルタントとしてシステム導入に関する業務知識を有していることの証明となります。
資格取得の方法や取得するメリットについて、下記3つを紹介します。
①資格取得の方法やSAPコンサルタントの年収
資格は一度取得すれば更新は不要ですが、バージョンや製品ごとに資格を取得する必要があります。
現在実施している認定資格試験一覧で150種類以上の試験があります。
SAP認定コンサルタントの資格を取得するには、実務経験を積んだり、SAP社が提供している有償トレーニングの研修を受講したりする方法もあります。
福利厚生の一環として無料でSAP認定コンサルタントの資格取得が出来る企業もありますので、雇用契約又は業務委託契約をするという道も考えられます。
SAPコンサルタントの方の年収は、SAPエンジニアの方の年収より20代でも数百万高いというケースもありますので、生涯年収を考慮するとコンサルタントの道へ舵を切るという選択肢もあります。
②クライアントへの客観的なスキル証明
クライアントにご自身のスキルを知ってもらうために、SAP認定コンサルタントの資格を取得するのはとても重要です。
この資格を取得している場合は、名刺に資格名称を記載することが可能です。
この資格を持たなくてもコンサルティング業務を行うこと自体は可能ですが、SAPコンサルタントの求人募集欄に「SAP認定コンサルタント資格所有者のみ応募可能」という案件もあります。
③フリーランスとして活躍するための価値
SAP認定コンサルタントの資格はスキル証明としての評価も高く、この資格を活かしてフリーランスとして活躍する方もいます。
フリーランスになることで、関心がある案件を中心に選ぶことができたり、年収がアップしたりするメリットがあります。
将来コンサルタントとしてフリーランスで活躍を考えている方はSAP認定コンサルタントの資格を取得することをオススメします。
一般的に取得する難易度は高めと言われていますので、SAP認定コンサルタントの資格の価値は高いと考えられます。
SAP社のシェアが今後変動する可能性もありますが、SAP製品だけに頼らないという姿勢でキャリアを積むことで今後企業から求められる人材になれるので、単価を挙げられるキャリアになります。
2.SAPコンサルタントのキャリアパス②〜「SAP導入前の案件のうちITではない部分」で他領域のソリューションに対応するスキルを身につける〜
SAP社に限らずキャリアの選択肢を広げるためには「SAP導入前の案件のうちITではない部分」に関わることをオススメします。
「SAP案件」と言われる中にも、
- 中期経営計画をまず策定し、それに伴った業務変革と併せてSAPを導入する
- 理想の状態を描いてからSAPを導入検討する
- 経営者や現場の方等からの合意形成を獲得する
などのITではない部分に関わる業務は存在しています。
「SAP導入前の案件のうちITではない部分」の業務に携わることで、SAPに限らずあらゆるソリューションに対応出来るスキルを身に付けることが出来ます。
さらに、S/4 HANAへ変更するためのプロジェクトに付随する形での案件受注も出てきていますので、他領域の案件にアサインされることで単価の上がるキャリアパスになります。
上記1章の①で紹介しましたSAP認定コンサルタントの資格取得と併せて、サービス開発・勉強会などを通して他領域のソリューションの専門性を高めましょう。
これについてもどのソリューションでも言えることですが、常日頃から様々な情報をインプット・アウトプットすることが大切です。
自ら積極的にチャレンジし、複数のモジュール知識、英語や業務知識など、多角的にスキルを獲得していく姿勢が大切です。
フリーランスでSAPコンサルになった場合はこうしたスキル次第では、年収2,000万円以上も実現可能な状況です。
3.SAPコンサルタントのキャリアパス③〜やりがいのある環境で高収入を目指せる〜
◎大手クライアントと仕事ができる環境
SAPを導入する企業は一般的に大手クライアントです。
SAP ERPは世界中の大手企業が利用しているため、SAP ERPコンサルタントが対面する方も大手クライアントになるチャンスが多いです。
大手クライアントが求めているものや現在抱えている課題をヒアリングし、最高のソリューションを提供することによって関わった企業の業務を円滑に進めて企業の経営資源を管理していくことが大きなやりがいです。
◎多くの業務領域に関われる環境
SAPコンサルタントの仕事は、一般的にSAPの導入から要件定義、仕様決定、カスタマイズ、導入後のサポート、ユーザーへの研修までの様々な業務を担当することです。
SAPエンジニアとの大きな違いは、経営者の視点からSAPの要件定義を行い、経営課題を解決することです。
プロジェクトを通じて経営的視点やビジネスプロセスへの理解を深めることが出来るので、コンサルタントとしてキャリアを積みたい方や将来経営者を目指す方にとっても適した仕事となります。
◎高収入が狙える環境
SAPコンサルタントの年収は、他のERPコンサルタントとの年収レンジとほとんど変わりませんが、SAPの導入プロジェクトでPMレベルの経験がある場合、フリーランスでは現状引く手数多です。
月単価も200~350万円というケースもよくあり、年収にすれば2,500~4,000万円とファーム時代と比較して大幅にアップする可能性も高いです。
SAPのプロジェクトは経営課題の解決という目的で進めることが多く、高度なスキルが求められます。
SAP案件を通じて企業の業務プロセスの見直しや経営改善、業務改革(業務改善)といった領域に関わる機会が多い点は、大きなメリットです。
単なるシステムの知識だけではなく、ビジネスの上流に関する幅広い知識と経験が得られるのがSAPコンサルタントです。
IT求人の中でも特に高年収を目指せる職種です。
4.まとめ
いかがでしたでしょうか。
本記事では「単価を上げられるSAPコンサルタントのキャリアパスとは?」について解説しました。
SAP導入案件自体は少なくなると予想されるものの、SAP S/4HANAはSAP関連商品との連携に限られるのでクライアントの囲い込みが出来ます。
そのため、まずはこの領域で今後も活躍できるための土台作りに徹することが大切です。
SAPコンサルタントは、SAP認定コンサルタントの資格取得をすることで、定年である60歳を超えても活躍出来るフィールドがあります。
SAP全般の知識や特定のモジュールに対する深い知識を持ち、SAP導入プロジェクト全体のマネジメントができるようになると、年収2,500万円以上の待遇が得られる可能性もあります。
また、「SAP S/4HANA」をはじめとした最新技術の習得や、希少なスキルがある場合も高年収を得るための重要なポイントです。
株式会社Story’sでは、先見性を見て新しいことにチャレンジすることを応援しています。
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