皆さん、こんにちは。
Story's代表の佐藤です。
本日は「炎上プロジェクト事例」ということで、第1回目「WBSが引けないケース」についてご紹介していこうと思います。
こちらも私の10数年来のIT業界における知見をもとに話させて頂きます。
「システム開発PJTとかSEは炎上してることが多い」という印象を持たれる方が
多いと思います。
どういったものがあるのかをこれから紹介します。
▼よろしければYouTubeもご覧ください!
炎上に至るケース
今回のケースはWBS、PJにおけるタスク管理になりますが、そのタスクをそもそも引けないことによって起こる炎上が多いです。
特に、PJを立ち上げる要件定義フェーズ、基本設計と言われる上流工程においても、こちらのケースが多いです。「WBSが引けない」、「タスクが引けない」とはどういうこと?と思われると思います。
<PMがデザインチームとシステムチームのタスクをイメージできない>
私が見てきた中での体験談になりますが、システム開発PJは体制的にはPMやディレクター、SEなど体制が階層で分かれます。
WBSとか管理系はプロジェクトマネジメントとつくぐらいなので、基本的にはPMのタスクではあります。
ただそのPMはデザインとシステムで大きくチームが分かれます。
特にスマホアプリを想像していただくと分かりやすいかと思いますが、スマホアプリは必ずデザインが入っています。
やはりそれぞれのタスクをイメージできないというのがあります。
私もずっとSE側なので、やはりデザインチームのタスクはイメージがしづらいです。
PMがどちらも網羅しているケースは少ないです。
また、PJのアサインの仕方が、PMはシステムベンダーの社員、デザインチームとシステムチームのディレクター業務委託のケースだと、業務委託の範囲は「この範囲の役割をお願いします」という契約になるため、PMの仕事を受けることが難しいです。
<PMがWBS作成の手が動かない>
PMがWBS作成の手が動かないケースです。
別のブログでもご紹介しましたが、PMは年齢層が高めの方がやることが多いです。
それは事業会社、クライアント企業からしたらきちんと経験をたくさん積んで安心して任せられるような方がいいという心情があると思います。
そのため、かなり年次を積まれている方がやられることが多いなと思います。
40代50代が多いですが、どうしてもドキュメントを作るという、手を動かすという作業そのものがやはり動かなくなっていきます。
年齢層が高めの方は作業が遅くなったり、「もうこんなことをやる立場ではない」みたいに思われる方が多いです。
そのため、年齢層が高めの方はWBSの知見とか経験的にはおそらくできると思いますが、やはりそもそも体が追いつかなくなっている、心が追いつかないみたいなケースが多いです。
<ディレクターが主体的にPMのフォローをしづらい>
先ほども話しましたが、ディレクターが主体的にPMのフォローをしづらい状況でもあります。やはり基本的に役割としてそれぞれの領分は決められていると思います。
本当は自分から主体的にしたくても、契約の範囲として基本的にWBSはPMのタスクなため、それをディレクターやSEが自分から取りに行くのは自分の範囲外でもあり、それでミスをして自分が責任を負わされるようになるのを避けたい部分でもあります。
そのため、フォローしづらい状況というのがあると思います。
WBSが引けないケースについて原因を大きく3つ書きましたが、やはりこちらが一番大きな原因ではないかと思います。
私はPJTが炎上した後に、要件定義や基本設計、開発工程に影響が出てしまうのを避けたいほうなので、主体的にPMのフォローをします。
本当に人それぞれだと思いますが、特にディレクターなどを目指す方であれば、私は主体的にフォローする方をおすすめします。
やはりその方が結果として「佐藤さんきちんとやってくれるな」など信頼の構築に繋がっていきます。
確かに自分の負荷が増えるなどものすごくリスクはあります。
自分のせいで、自分が言ったことでミスがあって責められるリスクも当然あります。
とはいえ、信頼と信用を獲得していくときにはその契約の範囲外とか主体的に動くことは大事だと思います。
特に駆け出しの方やまだまだこれからというときには思い切ってチャレンジしていけたらいいのではないかと思います。
まとめ
今回は炎上プロジェクト事例として1回目をご紹介しましたが、2回目、3回目も公開していこうと思いますので、楽しみにしていただければと思います。
また次回のブログでお会いしましょう。