こんにちは。Story's代表の佐藤です。
本日は上流工程を目指すにはどうしたら良いのかを簡単に説明していけたらと思います。
今回も私の10数年のIT業界での知見を基に話させていただこうと思います。
「これからSEとして入社する」、あるいは「もう既にSEとして入社して働いてるけど、よりステップアップするために上流工程を目指したい」といった方向けです。
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上流工程SEが不足しがちな背景
上流工程SEが不足しがちな理由は、大きく2つです。
①上流工程を経験する前にまそもそも辞めてしまったケース
入社4、5年目ぐらいから基本設計が経験できるようになるケースが多いと思います。
それまでに3年ぐらい経ったら転職したいとかの理由により、辞めてしまったケースです。
②上流工程を任されるような、SIerに入社しなかったっていうケース
上記①よりも②のケースの方が多いと思ってます。
これは、IT業界の構造的な課題です。
本当にクライアント企業からシステム開発の依頼を受ける大手SIerって、例えばNTTデータさんとかそういったところですよね。
こういったSIer企業の社員やパートナーで賄えればいいんです。
でも、そうでなかった時に、1次受け2次受け3次受けという形で、どんどん多階層化してくのが、業界的な課題なんですね。
そういった時に、特に要件定義や基本設計という上流工程に関しては、SIer以外ではちょっと頼めませんということは結構あります。
例えばSIerの社員であれば問題ないですよね。経験を積んでいけば、ちゃんとそのポジションはいずれ経験できると思います。
あとは業務委託として、ここのSIerから業務委託で「この上流工程のポジションやって欲しい」、「システムディレクターやって欲しい」ってケースは全然あるのです。今も私もそうやって入っています。
ただ、業務委託の時には、職務経歴でしっかりと上流工程の経験があるかどうかが見られます。
なので、経験0から上流工程SEを目指すのは、ちゃんと戦略を練る必要があると思います。
今日はその点について簡単にですが、説明していこうかなと思います。
上流工程を任されるSIerに入社しているケース
上流工程SEになるためには、自分がどの状況なのかを把握することが大事です。
そこをまず確認しましょう。
上流工程を任されるSIerに入社しているのであれば、基本的な流れは、システム開発プロジェクトの下流から、上流に遡っていくようなキャリアを踏むと思います。なのでこのSIerに入社している場合はできる限り、要件定義、基本設計を前倒しで経験できるような部署や役職といったキャリアプランを練っておくべきだと思います。
ただ、これは人によって要件定義よりもプログラマーとして実績を積みたいって人もたくさんいらっしゃると思うので、そこはやはり自分の将来設計、キャリアプランをどうするかによると思ってます。
ただ、要件定義とかを目指すのであれば、ちゃんとここのSIerに入っていれば、できる限り早く要件定義を経験できるっていう前倒しのキャリアを描くのが大事だと思っています。
上流工程を任されるSIerに入社していなかったケース
では、次に上流工程を任されるSIerに入社していなかったケースですね。
結構多くの方が相談に来られます。
まず、何故要件定義、基本設計といった上流工程を目指したいのかといった目的は明確にした方がいいと思います。
その目的が、 「会社員として外資のコンサルでこういったところもやってきたいんだ」とか、「そういう風な転職をメインでやりたいんだ」というケースなのか。
それとも、「業務委託としてより単価が高い上流工程SEを目指したいんだ」というケースなのかで結構大きく分かれると思います。
会社員で上流工程SEをやっていきたいケース
前者の転職して上流工程をできるエンジニアとして転職していきたいんだっていうケースであれば、上流工程を任されるようなSIerで未経験でも中途採用してたりするケースが増えてるのです。何故かというとそれ位人が足りないからです。
オススメはERPを使ってるSIerです。理由は、ERPの方は本当に人手不足だからです。
2025年の崖と言われる問題がありますし、未経験の中途でもトレーニングをしてくれます。なので、転職して上流SEを目指したいんだっていうケースは上流工程に任されているSIerかつERPに中途で入っちゃうことが1つだと思います。
上流工程SEをフリーランスでやりたいケース
続きまして、上流工程SEを業務委託、フリーランスでやっていけるようになりたいってケースですね。
私の場合はフリーランスでこの経験をどんどん積んできた方です。
なので、このケースに該当する方は少しでも早く業務委託を経験した方がいいと思います。
その際に業務委託の経験をした中で、 最初は、詳細設計とかプログラミングが多いと思います。
ただし、この仕事をしっかりとやることです。
まず信頼を獲得しましょう。現場で信頼と信用を獲得した時に、自分の主案件とは別でも、そのプロジェクトの中における上流工程のドキュメントを読み取って、 自分の分をちゃんとまとめてくことです。
多くのプロジェクトでは、上流工程のドキュメントは整理されてないケースが多いです。
そこに関しては依頼されることなく、自主的にできる限りやってしまおうと。間違っててもいいので、自分でちゃんと勉強はやってみることですね。
やってみたら社員にちゃんと情報共有して、「あ、こんなこともやってくれてるのね。いいじゃん。じゃあ、次なんかここの基本設計とか、ちょっと手伝ってくれない?」みたいな状態を目指していく形です。
実際に私の会社のフリーランスメンバー達もこの様なステップアップして、信頼と信用を獲得していくと仕事を任されたりしています。
徐々にステップアップをして、実務で経験を積んでいけば、職務経歴書がアップデートできるので、そこが次に繋がります。
なので、この件はめちゃくちゃ大事だと思います。
本日は上流工程を0から目指していくような方に対しての説明となりました。
皆様の参考になれば幸いです。
それではまた次回!